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かな坊の独り言

一写入魂


by HDK-KNMT

2010/10/22  「鞍馬の火祭」

「表題」 鬼祭
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京都の3大祭りというと、春の葵祭り、夏の祇園祭り、秋の時代祭りです。いずれも見せ祭りですが、この鞍馬の火祭だけは様相が違っています。

「由来」
平安時代中期、戦乱や天変地異が相次いで発生しました。当時の朱雀天皇は御所にお祀りされていた「由岐明神」を御所の北方にあたる鞍馬に遷宮することでそれらを鎮めようとしました。

天慶3年(940年)9月9日の御遷宮の際、道々には篝火を焚かれ、神道具・松明を持った行列の長さは10町(約1km)に及んだといいます。
鞍馬の住民は感激し、この儀式と由岐明神の霊験を後生に伝えようと守ってきたのが火祭の起源です。



【午後6時ごろ】
「神事にまいらっしゃ~れ~」の合図で、各戸の「かがり火」が灯されます。


幼児が持つ小松明、少年が持つ中松明、と、小さい松明から順に点火され、「サイレヤー、サイリョウ」の掛け声とともに、町内を練り歩きます。


最後に大松明が点火され、それを担いだ若者らが、掛け声とともに町内を練り歩きます。


【午後8時ごろ】
鞍馬寺の山門前の石段に松明が集まり始めます。


【午後9時ごろ】
100本とも200本とも数えられる松明が山門前の石段に集まる(写真①)。「サイレヤー、サイリョウ」の掛け声も大合唱となり、祭は最高潮に達します。


山門前に張られた注連(しめなわ)が伐られると若者らは由岐神社へ駆け登ります(写真②)。松明は石段下に集められて焼かれる。


2基の神輿(みこし)が、由岐神社を出発し山門前の石段を下る。若者が神輿の担い棒にぶら下がり、逆さ大の字に足を広げる。
これは、「チョッペンの儀」と呼ばれ、かつての大人になる儀式の名残と考えられている。


神輿は町内を練り歩き、最後に、御旅所に留め置かれる。
【午前0時過ぎ 終了】




★鞍馬は道幅が狭く、危険です。必ず警備員の指示に従わなければなりません。

●観覧場所・方法
•山門前石段下の商店の2階が観覧の特等席ですが、一般の入手は難しいようです。沿道からの観覧になります。
松明が練り歩くころになると、石段下付近の道路は時計回りの一方通行に規制され、立ち止まっての観覧はできなくなります。 •地元の人たちにとって「鞍馬の火祭」は「神事」です。「神事」の重要性を理解し、祭の邪魔になるような行動は慎みましょう。

●アドバイス •<服装> 10月下旬の鞍馬の夜は冷えます。万全の防寒対策が必要です。
また、火の粉をかぶることもありますので、燃えやすい素材は避けましょう。
•<食事>
火祭が始まると食事は難しくなります。それまでに済ませましょう。
鞍馬駅近くの飲食店やくらま温泉で食事ができます。また、お弁当を販売しているお店もあります。
•公衆トイレは少ないです。


≪最後に≫ いずれにしてもハードな祭りです。17時には着いておきたいです。勿論 場所取り等はできません。三脚等は使いたくても使えないです。朝のラッシュ時の通勤電車の混雑を想像していただけたらよいと思います。カメラマンにとっては腕の見せ所と言えるでしょう。









以上
by kanabo0319 | 2010-10-22 21:30 | 秋(9月~11月)